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舌から考える口腔機能の評価と可能性

舌圧(ぜつあつ)という言葉を聞いた事があるでしょうか?

日常生活において、なかなか耳にすることのない言葉かと思います。

最近、この舌圧がお口の機能の新たな評価基準として、注目を集めてきています。

今回は、この舌圧についてご紹介いたします。


舌圧とは、口に取り込んだ食べものを舌が口蓋(上顎)前方部との間で押しつぶす力の事を言い、体力測定時の握力などと同様に単純な一つの数値として表すことができます。

測定器は、その先端に小さな風船状のセンサーが付いており、それを舌を使って口蓋(上顎)前方部との間で押しつぶし、その力を測定します。

近年、測定器の改良が進み、小型で、簡便に使用できる機器が登場し、導入する歯科医院も増えています。



舌の機能とは


食べ物を食べるためには舌、頬、歯、唇といった様々な器官を複雑に動かす必要があります。

その中でも舌は、食べ物を口の中に入れてから噛み砕いて飲み込むまでの一連の流れの中で重要な働きをします。

それぞれの段階に分けてご説明いたします。

①≪捕食≫
食べ物を口に入れる時には歯と唇を使います。

舌は口の中に入ってきたものを受け止めて、それが「熱いのか冷たいのか」などの温度や物性を瞬時に感じ取ります。


②≪咀嚼(そしゃく)≫
咀嚼とは食べ物を噛んだりすり潰したりすることです。

口に入った食べ物に咀嚼が必要な場合、当然ながら歯を使いますが、この時に舌は食べ物を歯と歯の間に移動させる働きをします。


③≪嚥下(えんげ)≫
咀嚼が済んで食べ物が細かくなると、いよいよ飲み込みます。

この動作を嚥下と言います。

舌はお口の中の食べ物を集めて喉の方に送る働きをします。

食べ物を飲み込む時には舌の筋力が必要になります。




舌圧が食べ物を飲み込むことに与える影響


食べ物を飲み込むという動作の嚥下ですが、その機能は加齢による筋力低下に伴い、低下していきます。

その他、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)による麻痺などや、神経・筋疾患なども嚥下機能低下の原因としてあげられます。

口に食べ物を入れてきちんと飲み込めるか否かで、Q.O.L(生活の質、豊かさと言うべきでしょうか)はがらりと変わります。

特に高齢者の場合は筋力や体力の低下と同様に、舌圧の低下がみられます。そうなると、食べ物を飲み込む力も低下し、深刻な問題になってきます。

現在における死因の第3位に肺炎があります。

これは65歳以上の高齢者が約95%占めており、その内の半数以上が誤嚥性肺炎という病気です。


≪誤嚥性肺炎とは≫
本来は口から食道に入るべきものが誤って気管(肺の入り口)に入ってしまうことを誤嚥と言います。

誤嚥性肺炎は、ものを飲み込む力が低下することにより起こります。

唾液や食べ物などと一緒に細菌が気道に誤って入り込んでしまい、その結果、肺に到達した細菌が繁殖してそこに炎症を起こすことを言います。

また、飲み込む力が低下すると、むせが起こり、それを避けようと食事の量が自然と減っていきます。

そうして、食事で充分な栄養分を取ることができなくなります。

その結果、さらにものを飲み込む筋力も低下していきます。

これにより食べることができる物の形状が飲み込みやすいものに変えざるをえません。

このことがものを飲み込む筋力をさらに低下させてしまうという悪循環に陥ってしまいます。




舌圧測定は新たな「ものさし」


食べ物を噛んだりすり潰したりする咀嚼の能力の低下や、食べ物を上手く飲みこむことができない嚥下障害により、むせたり食べこぼしのある方は、上記の舌圧が低い場合があります。

そのため低栄養となる恐れがあり、低栄養になる事を防止するためには、物を食べられる形態を正しく把握する必要があります。

そのために舌圧を測定することが大切な指標の一つとなります。

舌の運動機能の評価は、歯科だけでなく医科や介護などの部門にも関連しています。

超高齢社会に突入している日本では、医科・歯科・介護の連携がますます大切になってきます。

その中で医科や介護の方々から歯科へ「この患者さんは普通に食事ができますか?」という質問をよくされます。

その評価基準の一つとして舌圧があげられます。

単純に、残っている歯の本数や虫歯・歯周病の進行度合い、入れ歯の適合状態などは回答できていますが、「物を食べる能力」までは数値にして示すのは難しいことでした。

そこで、最近になり舌圧という新たな指標を加え、「舌圧測定器」とういものができ、簡単に数値化することができるようになりました。

そのおかげで、歯科治療のみならず医科や介護との連携がとりやすくなっています。

また、舌の機能の測定結果は数値化されますので、患者さん自身も理解しやすく、機能低下に対しての予防やリハビリに対してのモチベーションの向上にも繋がっていくことでしょう。




まとめ


舌は、筋肉の塊で、本来歯並びに影響するほどの力があります。それは飲み込みの時にも影響します。

今回紹介した舌圧測定が普及してくれば、評価基準が増えるため、より適した治療、リハビリの提案を受けることができます。

超高齢化社会の日本で、今後の医科歯科そして介護の連携の中で大きな一助となってくれることでしょう。

今回の記事で、舌圧に興味を持たれた方、飲み込みがこれまでほどうまくいかなくなった実感のある方は、ぜひ舌圧計を設置している医院を受診してみてくだい。



この記事の監修ドクター


ひらかわ歯科医院 院長 平河貴大先生